トップ > 鹿児島県の伝承 > 和泊町

水争いに謀られた玉城と石橋川

所在地鹿児島県大島郡和泊町大字玉城(石橋川)
年代伝承(口承)
登場村人
出典日本伝説大系 第15巻

どんな伝承か

七月の旱が長引いて玉城の後川が涸れ、流域の田が干上がった。村中が集まって協議し、分水界の薄い石橋川上流の下っ田から水を玉城の裏へ引くことになった。朔日、老若男女が繰り出し、法螺貝を鳴らして掘り進み、あと一時間で水が入るというところまできた。そこへ海支度の皆川・古里の者が通りかかり、根折の海は魚の群れで海水まで赤いと告げた。魚と聞いた玉城勢は工事を翌日に延ばして海へ走ったが群れは無く、戻ってみると下田の川底は掘り下げられ、水はことごとく石橋川へ落ちていたという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第15巻(山下欣一・遠藤庄治・福田晃(編集執筆)・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第15巻』は、山下欣一・遠藤庄治・福田晃が奄美・沖縄本島・沖縄先島の編集執筆を分担し、福田晃が全体をまとめた伝説集である。島々の口承伝説を、市町村の民話集や大学の口承文芸研究会の採集稿、近世の文献から集め、天地や人類の始まり、島建ての神、キジムナー、蛇婿、津波、御嶽や墓の由来などを収める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、類話は地域別に配列する。

種別から探す

水争い沖永良部

和泊町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本伝説大系 第15巻』の伝承