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疫病を鎮めた摩利支天の祠

所在地山梨県韮崎市清哲町折居
年代伝承
登場摩利支天
出典韮崎市の民話伝説

どんな伝承か

ある年の夏、清哲町折居の村に疫病が大流行し、毎戸に一人か二人の死者を出して、すでに十数戸は死に絶えるという悲惨な有様に陥った。生き残った村人は、神の加護にすがるほかはないと考え、摩利支天様を祀ってこの大きな災危を払おうとした。しかし当時の村の財政は疲弊し、働く気力も失われていたので、社を造る資金もなく、ごく小さな祠を建てて村上の森林の中に祀り、一心に祈願をこめた。その甲斐あって霊験があらわれ、さしもの疫病もたちまち静まり、里人は安堵して生業に励むようになったという。以来毎年春に大祭を行い、村の若衆が神輿を練り回し、祭典が終わるとお札を戸口に貼って疫病災厄の魔除けとした。

原典より

ある年の夏、この村には、疫病が大流行して、毎戸一人若しくは、二人ぐらいは死亡し、既に十数戸は死に絶えた程の、悲惨な状態に陥った。—— 韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年))

『韮崎市の民話伝説』は、韮崎市教育委員会が昭和四十二年に発行した民話・伝説集である。韮崎・円野・中田・穴山・藤井・神山・穂坂・清哲・旭・大草・竜岡の十一町で民俗資料調査員が集めた百六十八話を収め、武田信玄・勝頼や鎮西八郎為朝、弘法大師の話、山の神のたたりや化かされた話などに話者名や『裏見寒話』などの出典を添える。巻頭に昔話と伝説の解説を置き、本文を木・石・水・塚・坂峠・山・谷沢・屋敷跡城址・祠堂・その他の十部に分ける。

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