トップ > 山梨県の伝承 > 韮崎市

くぬぎの古株を追いはぎと思った老婆

所在地山梨県韮崎市穴山町(御崎神社)
年代伝承
登場老婆
出典韮崎市の民話伝説

どんな伝承か

昔、この村の老婆が日暮れに堂坂をあえぎながら上り、家路を急いでいた。御崎神社の下のくぬぎ林の道にさしかかると、枝が頭上を覆って星明かりも届かず、向こうの山でふくろうが鳴いて心細さが増した。そのとき目の前に黒い人影が両手を広げて行く手をふさいだ。近ごろはやりの追いはぎだと思い込んだ老婆は、進むも退くもできず、何でも取ってみろと叫んで力いっぱい体当たりした。夢中で助けを呼ぶと村人が得物を手に駆けつけたが、老婆はくぬぎの古株をつかんだまま、こいつだと震え声で言ったという。そのくぬぎは近ごろまで残っていた。

原典より

日暮れて堂坂をあえいで、わが家へと急いだ。—— 韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年))

『韮崎市の民話伝説』は、韮崎市教育委員会が昭和四十二年に発行した民話・伝説集である。韮崎・円野・中田・穴山・藤井・神山・穂坂・清哲・旭・大草・竜岡の十一町で民俗資料調査員が集めた百六十八話を収め、武田信玄・勝頼や鎮西八郎為朝、弘法大師の話、山の神のたたりや化かされた話などに話者名や『裏見寒話』などの出典を添える。巻頭に昔話と伝説の解説を置き、本文を木・石・水・塚・坂峠・山・谷沢・屋敷跡城址・祠堂・その他の十部に分ける。

種別から探す

くぬぎ老婆御崎神社化かし見間違い

韮崎市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『韮崎市の民話伝説』の伝承