佐々若狭守が構えた笹館
どんな伝承か
上郷村の川井にある笹館は、応仁の頃に伊達家の家臣佐々信濃守成政の徒弟だった若狭守友清が構えた居館だと伝えられる。当時、伊達稙宗は高畠城に、父の尚宗は米沢城にいたが、父子の仲がこじれた。明応三年四月十二日、稙宗は山崎原に、尚宗は糠野目の山王台にそれぞれ本陣を据え、松川をはさんで十五日まで戦う。この合戦で友清は討死した。子の友兼、孫の友定も伊達方として戦い、永禄七年の福島城攻めで討たれたという。村人はここを佐々館とも笹館とも呼んだ。
原典より
上郷村の川井にある笹館は、応仁年中、伊達家の家臣で佐々信濃守成政の徒弟、若狭守友清のおった処と云われております。—— 高畠町伝説集(山形県立高畠高等学校文芸班(編)・1957年(昭和32年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
高畠町伝説集(山形県立高畠高等学校文芸班(編)・1957年(昭和32年))
『高畠町伝説集』は、山形県立高畠高等学校文芸班が熊木成夫教諭の指導で編み、昭和三十二年に高畠町伝説集刊行会から発行した伝説集である。高畠町とその周辺に伝わる社寺の縁起、人物、怪異、動物、地名の由来などを、古老からの聞き書きと古記録から採り、内容の多くは郷土研究家安部名平次の蒐集による。神仏・人物・怪異・動物・什物・地物・地名・地誌の八篇に分け、町長の序と校長・安部名平次・武田好吉の文、編者の後記を付す。