経筒が出た平沢寺の長者塚
どんな伝承か
嵐山町平沢の平沢寺に長者塚と呼ばれる塚がある。享保年間(一七一六〜三六)にこの塚を掘ったところ、中から経筒が出てきたという。なお渋谷区内にも長者塚があり、こちらは渋谷長者が宝物を埋めた所と伝えられる。かつてこの塚を崩そうとした人夫たちが病気になったり怪我をしたりしたため、毎年八月一日に塚を祀るようになったという。
原典より
比企郡嵐山町平沢の平沢寺には、長者塚というものがある。—— 武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年))
『武蔵の伝説』は、大島建彦と渡辺千佳子が昭和五十一年に著した伝説集である。埼玉県・東京都と神奈川県の一部にあたる旧武蔵国の伝説を、地誌・紀行・社寺縁起・区市史や『埼玉県伝説集成』などの文献と土地の口碑から集め、項目ごとに出典を添える。『日本伝説名彙』の六部門に家・村と祭礼・行事を加えた八部に分け、巻頭の「はじめに」で伝説の分類の方法を論じている。