都幾川の焼き石湯
どんな伝承か
埼玉県比企郡嵐山町菅谷の都幾川べりでは、昭和二十年代後半、ミナオシと呼ばれた箕作りの一家が焼き石湯を沸かしていた。松島始によれば、河原に人がすっぽり入れるほどの穴を掘ると、まわりから水がしみ出してきて中が水でいっぱいになる。そのわきでがんがん焚き火をし、子供の頭くらいの石をたくさん火に入れておく。焼けた石を穴の中へ次々に放り込むと湯ができ、そこへ入ったという。鷹野弥三郎『山窩の生活』にも、これと同種の原始的な入浴法が記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)