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箕を直しに来る土窟のテンバ

所在地福島県南相馬市原町区石神
年代近代
登場テンバと呼ばれる漂泊者、二宮徳、報告者
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

東北地方でも磐城相馬郡の石神村には、毎年来住する数家族があった。二宮徳の談によれば、この村の外山の山腹には十数の土窟があり、村民はこの穴から煙が出るのを見て、今年も来ていると気づいたという。この地方では彼らをテンバと呼んだ。ささら箒なども作って売るが、主としては農家の箕を直すことを生業とした。村民とは年久しい馴染みとなっていて、テンバの女房は家々を回って注文を聞き、箕を持って土窟へ帰って行ったという。箕直しの職業は関東のいずれの地方でも特殊部落に属するもので、サンカの問題では極めて重要な観察点だと述べられている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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