五葉山で異人にさらわれた娘
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
上郷村の民家の娘が栗を拾いに山へ入ったまま帰らず、家の者は死んだものとして娘の枕を形代に葬式を出した。二三年の後、同じ村の者が猟に出て五葉山の腰のあたりに入り、大きな岩が庇のように張り出して岩窟のようになった所で、思いがけずこの娘に逢った。娘は山で恐ろしい人にさらわれてここへ来た、逃げ帰ろうにも隙がないと語った。その人は世の人間と見えるが丈が極めて高く眼の色が凄い。子を幾人か産んだが、自分に似ないから我が子ではないと言って皆どこかへ持ち去ってしまうという。同じような人が四五人、一市間に一度か二度集まって来ると聞き、猟師は恐ろしくなって帰ったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
種別から探す
遠野市の伝承
広告枠(AdSense)