大谷地から呼ぶ声
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どんな伝承か
菊池弥之助という老人は若い頃、駄賃附を業としていた。笛の名人で、夜通し馬を追って行く時などはよく笛を吹きながら歩いた。ある薄月夜、大勢の仲間と共に浜へ越える境木峠を行くとて、また笛を取り出して吹きすさびながら、大谷地という所の上を過ぎた。大谷地は深い谷で白樺の林が茂り、その下は葦などの生えた湿った沢である。この時、谷の底から何者かが高い声で「面白いぞー」と呼ばわる者があった。一同ことごとく色を失って逃げ走ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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遠野市の伝承
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