早池峯の餅を食う大坊主
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どんな伝承か
初めて早池峯に山路をつけたのは附馬牛村の何某という猟師で、時は遠野の南部家入部の後という。この猟師が半分ばかり道を開き、山の中腹に仮小屋を作っていた頃、ある日炉の上に餅を並べて焼きながら食べていると、小屋の外を通る者があってしきりに中を窺う。よく見れば大きな坊主であった。やがて小屋に入り来て、こらえかねて手を延ばし餅を取って食う。猟師も恐ろしいので自らも取って与えると、嬉しげになお食べた。次の日、餅によく似た白い石を二つ三つ餅にまじえて炉に載せておくと、坊主は今日も来て餅を食い、続けて白石を口に入れ、大いに驚いて小屋を飛び出し姿が見えなくなった。後に谷底でこの坊主が死んでいるのを見たという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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遠野市の伝承
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