白望の山の怪光と金の樋
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どんな伝承か
白望の山に行って泊まると、深夜にあたりが薄明るくなることがある。秋の頃、茸を採りに行って山中に宿する者はよくこの事に遭う。また谷の彼方で大木を伐り倒す音や歌の声などが聞こえることもある。五月に萱を刈りに行く時、遠く望めば桐の花の咲き満ちた山があり、紫の雲がたなびくようであるが、ついにそのあたりに近づくことはできない。かつて茸を採りに入った者が、白望の山奥で金の樋と金の杓子を見た。持ち帰ろうとすると極めて重く、鎌で片端を削り取ろうとしてもかなわない。また来ようと樹の皮を白く削り標としたが、次の日行って求めても、ついにその木のありかさえ見出せずに終わったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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遠野市の伝承
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