境木・和山峠の狼の群れ
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どんな伝承か
境木峠と和山峠との間では、昔は駄賃馬を追う者がしばしば狼に逢った。馬方たちは夜行には大抵十人ばかりも群を成し、その一人が牽く馬は長綱といって大抵五六七匹までであるから、常に四五十匹の馬の列となる。ある時、二三百ばかりの狼が追い来り、その足音は山もどよむばかりであったので、あまりの恐ろしさに馬も人も一所に集まり、そのめぐりに火を焚いて防いだ。それでもなお火を躍り越えて入り来るので、ついに馬の綱を解いて張り回らせたところ、何事かと思ったのか、それより後は中へ飛び入らず、遠くから取り囲んで夜の明けるまで吠えていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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遠野市の伝承
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