相撲で荒地を押しつけたやったり踊り
どんな伝承か
春日部市大畑の香取神社では、夏祭りの七月十五日の夜半に、境内でやったり踊りが踊られる。その由来は次のように伝わる。昔、大畑と隣村の備後は、村境にある不毛の荒地をどちらが引き取るかで譲り合い、相撲で決めることにした。勝負に勝った大畑は荒地を隣村に押しつけることができ、村人は喜びのあまり「やったり、やったり」と囃し立てて踊った。この囃し言葉が踊りの名になったのだという。
原典より
春日部市大畑の香取神社の夏祭りのやったり踊りは、七月十五日の夜半に境内で踊られる。—— 武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年))
『武蔵の伝説』は、大島建彦と渡辺千佳子が昭和五十一年に著した伝説集である。埼玉県・東京都と神奈川県の一部にあたる旧武蔵国の伝説を、地誌・紀行・社寺縁起・区市史や『埼玉県伝説集成』などの文献と土地の口碑から集め、項目ごとに出典を添える。『日本伝説名彙』の六部門に家・村と祭礼・行事を加えた八部に分け、巻頭の「はじめに」で伝説の分類の方法を論じている。