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相頓寺の板碑虎御石

所在地埼玉県上尾市大字原市(相頓寺)
年代鎌倉末期(板碑)
登場法印尊海、信仏坊、親鸞の弟子・板碑の建立者と伝わる
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 上

どんな伝承か

上尾市原市の相頓寺には、土地の人が虎御石と呼ぶ古い板碑がある。『新編武蔵風土記稿』は地蔵院の条で、法印尊海をはじめ僧俗の名が刻まれた古碑を村人が虎御石と呼び、親鸞の弟子信仏坊が建てたと言い伝えていると記す一方、尊海は当寺中興の開山であろうから信仏坊建立説は疑わしいとも注記している。地蔵院は明治初年に廃寺となり、板碑は閻魔堂などとともに隣の相頓寺へ移され、本堂の西裏に建つ。鎌倉末期の優れた板碑で高さ百八十三センチ、上部は欠け表面の剥落も激しいが、勢至の像や法印尊海の名が読み取れる。裏面には後に塔婆として再利用された際の偈文と、守光・光吉ら俗名が刻まれている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。

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