無極禅師が爪で彫った五大尊の版木
どんな伝承か
飯能市高山の常薬院には、無極禅師が爪で彫ったという五大尊の版木が伝わっている。もっとも、もとの版木は文政十三年十二月の大火で焼けてしまい、今あるのはその後に作られたものである。無極禅師は越生町竜ヶ谷にある竜穏寺を開いた僧で、永享二年に亡くなった。
原典より
無極禅師の爪彫の五大尊という版木がある。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。