吠木の桜で彫った版木三枚
どんな伝承か
三日月の日記は、黒丸の橋を渡って左手の吠木法住寺に詣でたと記す。山は高くないが霊地と聞けばひとえに尊く、寺は広くないが古跡と思えば殊勝である。後ろの山に本堂があり、本尊はみだりに開帳しないという。弘法大師の木像があり、自ら刻んだものと伝える。前には運慶作という二王が立つ。宝物には大師自画自賛の像、五鈷、宝剣、そして吠木の桜で彫った版木三枚が残っている。本堂の後ろでは吠木の桜が今もなお栄えていたと書き留めている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。