地蔵をのみこんだ大杉
どんな伝承か
高井の路傍に立つ地蔵杉は、幹回りがおよそ六メートル、高さは十五メートル余りに達する大木で、比丘尼杉とも呼ばれている。杉が育つうちに、根方へ安置されていた地蔵を幹の中へ抱え込んでしまったことから、地蔵杉の名がついたという。また、若狭の八百比丘尼がこの杉を植えたのだとも伝えられ、そこから比丘尼杉とも呼ばれるようになった。今はそのかたわらに地蔵堂が建っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第6巻』は、富山・石川・福井の北陸三県の伝説を集めた伝説集成の一巻である。神々の国争い、弘法大師や義経の遍歴、片目の魚、猿神や化物の退治など、伝承地を示した話を掲げ、県別の類話と古記録の文献記事を添える。巻末に福田晃の解説「主人公にたどる伝承世界」と、県ごとに近世の地誌から市町村史・民話集までを並べた使用資料一覧を置く。