トップ > 福井県の伝承 > 小浜市

人魚の肉を食べた八百比丘尼と空印寺

所在地福井県小浜市小浜男山(空印寺)
年代伝承(口承)
登場八百比丘尼、人魚の肉を食べた娘
出典講座日本風俗史別巻 妖異風俗

どんな伝承か

清寧天皇の御代、若狭国小浜の村人四、五人が怪しい異人に招かれ、珍しいごちそうの中に人の頭の形をした魚、人魚の肉が出た。気味悪がって誰も食べなかったが、一人がこっそり持ち帰って棚に置いたところ、翌朝その家の小娘が食べてしまった。すると心身が爽やかになり、年をとらず、目も耳も冴え、二百歳になっても十五、六の少女のままだった。八百歳のとき残りの二百年を国主に譲って命を終え、八百姫明神として祀られ、剃髪していたので八百比丘尼と呼ばれた。後瀬山の空印寺の洞窟が入定の地とされ、比丘尼の命日の二十六日には毎月老人が集う長寿講が昭和の初めまで続いたという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

講座日本風俗史別巻 妖異風俗((講座日本風俗史 別巻)・日本風俗史・民俗)

『講座日本風俗史別巻 妖異風俗』は、『講座日本風俗史』の別巻として、複数の執筆者が妖しく異様な風俗を論じた巻である。淫祠と性の祭礼、戦後の新興宗教、性にまつわる迷信、妖術・忍術・奇術、憑きものと特殊家系、心霊術と催眠術、異類との婚姻、性と怪異の関わりを、古典の随筆や各地の報告、事件の記録から取り上げる。九つの章に分け、終章「日本妖異風土記」では関東から九州・沖縄までの怪異譚を地方別・県別に掲げる。

種別から探す

人魚八百比丘尼不老長寿

小浜市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『講座日本風俗史別巻 妖異風俗』の伝承