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石上げ祭を生んだ峰争いの夢

所在地愛知県犬山市大字五郎丸(尾張富士)
年代不明
登場八百比丘尼、村人
出典暮しの中の妖怪たち

どんな伝承か

犬山市五郎丸に住んでいた八百比丘尼は、ある夜、尾張富士の神である木花開耶姫の夢を見た。隣の本宮山より峰が低いのが残念だ、小石を一つ携えて登り峰を高くしてくれた者には願いを叶えよう、という告げであった。これを聞いた村人が山へ石を上げるようになったが、本宮山との峰争いは結局、尾張富士の負けに終わったという。それで尾張富士では毎年八月一日、もとは旧暦六月一日に、峰へ石を運び上げる石上げ祭が行われるようになった。尾張富士自体、大男が近江から土を運ぶ途中にこぼした土だとも伝える。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・1986年(昭和61年))

『暮しの中の妖怪たち』は、岩井宏實が昭和六十一年に著した妖怪の概説書である。鬼・天狗・河童から山姥、産女、雪女、怪火、ザシキワラシ、化け猫、狐狸、幽霊まで、各地の伝承や古典・絵画に見える妖怪を一つずつ取り上げ、その姿と仕業を説く。第I章で個々の妖怪を紹介し、第II章で妖怪の性格、出現の空間と時、正体を論じ、巻末に著者が資料とした妖怪の本の一覧とあとがきを置く。

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