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島泊から伊座敷へ越える炭焼の山路

所在地鹿児島県肝属郡南大隅町佐多伊座敷島泊
年代不明
登場豊後から来た炭焼
出典定本柳田国男集 第1巻

どんな伝承か

佐多の島泊から伊座敷へ越える山路を、豊後から来た炭焼がただ一人で切り開いた。柳田国男はこれを奇縁としか言いようがないと書く。豊後は今も炭焼の本場で、その半分は椎茸を育てるナバ師へ姿を変え、残りは昔ながらに炭を焼いて日向の東臼杵の奥山へ入っている。炭焼には今も伝授を要する技があり、同じ樫や櫪を伐っても土地と木で出来上がる炭に差が出る。柳田は、豊後の人が炭焼を卑しい仕事とは考えていないらしいと述べ、この小屋の主も、炭焼だからこそこういう尊い仕事をするのだと思っていたのかもしれない、と書き添えている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。

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