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察度王と牧港の鉄船

所在地沖縄県浦添市字牧港
年代西暦十四世紀頃(伝説)
登場察度王、主人公(後の王)
出典定本柳田国男集 第1巻

どんな伝承か

沖縄本島でも、宮古の炭焼長者よりわずかに前に鉄器が入ったことが、半ば物語となって伝わる。察度王がまだ志を得ず、浦添城の西の村に侘び住まいをしていたころ、その英風を慕った勝連按司の姫が嫁いできた。仮の屋形では庭にも垣根にも金銀が瓦や石のように雨ざらしで転がっており、姫が注意しても察度は笑って取り合わなかった。やがて鉄を満載した日本の船が牧港に入ると、察度はその金銀で鉄を残らず買い取り、農具を作って島人に分け与え、一朝にして人心をつかんだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。

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