トップ > 鹿児島県の伝承 > 南大隅町

佐多岬御崎神社の蒲葵老木

所在地鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠(御崎神社)
登場柳田国男
出典定本柳田国男集 第1巻

どんな伝承か

大隅半島に入ると、島でなくても蒲葵は多く、とりわけ神社の境内にはほとんど必ずある。佐多岬の御崎神社は島津家が尊崇した航海の守り神で、社頭には蘇鉄より蒲葵が多く、見事な老木が霊域を取り囲んでいる。柳田が十二月の晦日に参詣したときは、よく熟した実がたくさん落ち、前の年の実からは若芽が伸びていた。この社ではみだりに採ることを禁じているが、その代わり岬の前の小さなビロウ島で村人が葉を採るのは大目に見られ、年に三百円ほどの下駄の鼻緒や笠を作って売るという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。

種別から探す

蒲葵佐多岬御崎神社島津神木

南大隅町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『定本柳田国男集 第1巻』の伝承