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夢で近づけば死ぬ黄泉の穴

所在地島根県出雲市猪目町(猪目洞窟)
登場土地の俗人
出典異界巡礼

どんな伝承か

『出雲国風土記』出雲郡の条には、北の海辺の脳の磯から西に、高さ・広さとも六尺ほどの岩屋があり、中の穴は人が入れず深さも分からないと記されている。夢の中でこの磯の岩屋のそばへ行くと必ず死ぬとされ、土地の人は昔から今に至るまで、ここを黄泉の坂、黄泉の穴と呼んできたという。洞窟が夢の中でさえ近づいてはならない禁忌の地であり、死者の国への入口とも考えられていたことを示す記事で、この洞窟は島根県平田市の猪目の洞窟に比定されている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

異界巡礼(小松和彦)

『異界巡礼』は、小松和彦が著した民俗学の論集である。狐が人に化ける方法と如意宝珠、蓮如絵伝の異人、鬼退治譚と怨霊、家の盛衰をめぐる民話、夢信仰、巫女と陰陽道、洞窟や龍宮の他界観、人を神に祀る信仰、神隠しなどを、昔話・説話・絵巻・お伽草子と高知県物部村などでの調査をもとに論じる。論考と随想を部に分けて並べ、「民俗のランドスケープ」の部には妖怪、凧上げ、祓い、霜月祭り、呪い人形をめぐる小文を収める。

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