トップ > 徳島県の伝承 > 勝浦町

勝浦郡勝浦町の犬神憑依による頭痛と斑点事例

所在地徳島県勝浦郡勝浦町
出典徳島の研究 第6巻 (方言・民俗篇)

どんな伝承か

勝浦町のある部落に住む五十四歳の主婦は、犬神に取り憑かれると二、三日は頭痛で寝込み、その間に体じゅうに犬の歯形のような紫色の斑点が浮かぶので、犬神の仕業だと分かるのだという。祈祷を受けると数日のうちに起き上がれるようになるが、紫の斑点がすっかり消えるまでには半月あまりかかると本人が語っている。犬神は指先のくぼみから体に入り、血管を通って体を巡り、悪いところに止まって病を起こすと信じられていた。

原典より

私の聞いたところでは、勝浦郡勝浦町のある部落の主婦(当時五四歳)は取憑かれると二・三日は頭痛のため寝込むが、この間に全身に犬の歯型のような紫の斑点が出来るので、犬神に取憑かれたことがわかるそうである。—— 徳島の研究 第6巻 (方言・民俗篇)(徳島の研究) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

徳島の研究 第6巻 (方言・民俗篇)(徳島の研究)

『徳島の研究 第6巻 (方言・民俗篇)』は、徳島をめぐる研究叢書『徳島の研究』の方言・民俗篇の巻で、阿波の犬神を論じた一篇を収める。狸やトウビョウと並ぶ阿波の憑きものとしての犬神について、起源の伝説、正体とされる小犬や鼠、犬神筋の分布と女系の継承、憑依の動機と症状、祈祷による犬神落しを、筆者の聞き書きと室町期の下知状、郡誌や『阿波民俗』などから述べる。七節に分け、昭和期の犬神をめぐる事件と迷信打破の道で結び、末尾に参考文献の註を掲げる。

種別から探す

犬神頭痛斑点

勝浦町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『徳島の研究 第6巻 (方言・民俗篇)』の伝承