みかはり十日
どんな伝承か
君津郡馬来田村茅野の里では、十一月二十六日から十二月五日に至る十日間をみかはり十日といって謹慎する。男は山を刈り木を削らず、女は髪を梳かず針の仕事を断ち、脚湯なども決してせず、高言もしないで慎むことになっていた。これは昔、日本武尊が鹿野山の凶賊を攻められた時、恐れ慎んでいた旧習によるのだという。この慎みの期間は氏神の祭礼よりも大切に守られていたというが、今はみかはり十日の名残はないという。
原典より
茅野の里に十一月二十六日から、十二月五日に到る十日間は、みかはり十日と言つて、男は山を刈り木を削りなどせず、女は髪をはさず、針の仕事などを断ち、脚湯などは決してせず、これを慎み(慎むといふ。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 上総の巻』を全218話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。