昼に星が現れる御射山原の檜
どんな伝承か
南佐久郡北牧村、松原湖から十四五町ほど離れた御射山原に、星見の松と呼ばれる檜の大木が立つ。八月二十七日は松原神社の明神が山遊びに出るという祭の日で、その日は昼間にもかかわらず梢に星が一つ現れると語られてきた。木は二抱え半ほどあって幹が二股に分かれており、祭の当日の正午にこれへ登り、筒を通して天の中ほどを覗くと、北西の方角に昼でも星が見えるとも伝える。
原典より
松原湖から十四五町を隔てた御射山原に、星見の松といふ檜の大木がある。—— 日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))
『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。