箆峯寺観音堂の東に立つ老姥杉
どんな伝承か
遠田郡箆岳村の箆峯寺の観音堂の東に、根の周りが一丈六尺余りある老杉があり、老姥杉と呼ばれていると『観迹聞老志』は伝える。栗原郡金田村にも姥杉があり、川口駅の南の乳母の沢というところに立つ。安永七年の書上風土記に周囲一丈五尺とあり、前の樹は枯れて後に植え継いだものと伝える。源義経が奥州落ちのとき、鳴子を経て川口に出る途中で生まれた子の乳母が、ここで病気になって斃れた。義経は憐れんで、その墓に一本の杉を植えた。これを姥杉というと『栗原郡誌』は伝える。
原典より
根の周り一丈六尺餘の老杉を、老姥杉といつてゐる。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。