松浦佐夜姫が腰かけた力石山の巨石
どんな伝承か
栗原郡藤里村の力石山の上にある力石は、高さ一丈五尺、周り一丈余りある。昔、松浦佐夜姫がこの地を通ったとき腰をかけて旅の疲れを休め、力を得たというので、腰掛石ともいう。あるいは安倍貞任征伐のとき、鎌倉権五郎が二つあった大石の一つを遙かの谷へ投げ込み、大いに味方を励まして力をつけたともいう。その石は現に堤の中にあると『栗原郡誌』は伝える。同じ名の石は各地にあり、撫でると力が一層出て身体が強くなる石、病人に代わって石占をする石、心に誇って持つと動かせない石などが語られている。
原典より
昔、松浦佐夜姫がこの地を通つたとき腰をかけて旅の疲れを休めて、力を得たといふので、腰掛石ともいふ。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。