石棺に朱詰の武士を納めた別頭塚
どんな伝承か
玉名郡平井村の上井手にある首塚は、別頭塚とも呼ばれる。百年ほど前に掘り返したところ、石棺の中に武士二人の遺体が朱に詰められた状態で納まっており、手を触れるとたちまち崩れてしまったと伝わる。その石棺は一本松の近くに今も残るという。周囲には塚が多く、一帯を十三塚とも呼んでいる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))
『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。