私が小学校三年生のとき、家の前の小川で二百匹から三百
どんな伝承か
松戸市の語り手が小学三年生のとき、家の前を流れる小川で二百匹から三百匹ものカエルを串刺しにして並べたことがあった。その夜、恐ろしい夢を見た。障子にもカエル、布団の中にもカエルが現れて覆いかぶさってくるという夢で、語り手は怖くて泣き叫び、駆けつけた医者にもどうすることもできなかった。母親が問いただし、カエルを殺したことが原因だと気づいて謝らせると、ようやく落ち着いたという。当時のことはよく覚えていないが、その恐ろしさと、別の世界へ行って戻ってきたような感覚は、今も忘れられないと語っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。