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堂倉滝の近くで見た狼の足跡

所在地三重県多気郡大台町(堂倉滝)
年代昭和二三年
登場西浦房太郎
出典現代民話考 10 狼・山犬、猫

どんな伝承か

吉野郡川上村三之公の八幡平に住む人の話。昭和三十年の三月、大台ヶ原山の東側の谷である堂倉谷に入ったとき、堂倉滝の近くで狼の足跡を見つけた。指が太く、シンコがついていたのですぐにそれとわかった。そのときも、ふだんは外で寝る犬が堂倉の営林事務所の中へ入り込み、外へ出ようとしなかったという。書き留めた仲西政一郎は、戦後に狼の生存を聞いたのはこれで二度目で、大和と伊勢の国境の台高山脈あたりは日本狼が今も生きている見込みが最も高い所だと記している。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。

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