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三日帰らなかったふじさんの懐に狸の毛

所在地群馬県利根郡みなかみ町藤原
年代伝承(口承)
登場ふじ、化かされた人
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

つい近ごろのこととして語られる話。ふじさんという人が狸に化かされ、三日ほど家に帰らなかった。畑を耕しに出たまま戻らないので皆で探すと、あそこにいたと思うそばからどこかへ消えてしまう。三日ほどして、皆が寺山の上の方で畑仕事をしていると、ふじさんがのそのそと下りてきた。どこへ行っていたのかと聞くと、家を忘れてしまったと答えた。いつも着ている着物の懐に狸が入っていたらしく、毛だらけだったという。

原典より

手平の短歌の先生とこへ行ったとき遅なってしもうてのう、先生に送ってもろうたんやが、あっこらさぶしいとこでのう、ドブのはたにお地蔵さんがあったんえ、そのお地蔵さんの一寸向うにうどんて書いた赤いちょうちんがつっちゃあって、そ…—— 現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

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