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夜なべの清蔵を化かした須代山のむじな

所在地岐阜県高山市国府町(須代山)
年代現代
登場清蔵、話者、体験者
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

岐阜県吉城郡国府町の大森きさの話。昔は翌日履くわらじを前の晩の夜なべに作った。その夜も清蔵はせっせとわらじを作り、「今晩はこの位でやめよう」と小便に立って外へ出ると、まだ向かいの家でトントンと藁を打つ音がする。「向いの広さはまんだ起きとるのか」と、また何足かのわらじを作って外へ出て見ると、また藁を打っている。負けるものかとわら仕事を続け、しばらくして外へ出るとまだ藁を打つ音がする。それを繰り返すうち夜が明け、よく見ると沢山のわらじを作っていた。朝、広さに「よんべは偉く頑張ったな」と言うと、「風邪気味で早う寝て藁仕事は休んだ」と言われ、目を白黒させた。須代山のむじなに化かされたのだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

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