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ネロハのいわれ

所在地埼玉県加須市騎西
年代不明(師走八日・二月八日)
登場里の母親、嫁、姑、松井庫之助、語り手
出典騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪

どんな伝承か

町場の本通りを西に進んだ町はずれ、四ヶ村用水にかかっている橋を「念仏橋」と呼ぶ。その由来には諸説ある。昔、騎西城が落城したとき、討ち死にした武士たちの菩提をとむらうため、近くの人々が南無阿弥陀仏と唱えたからだという。また、難産で母子ともに亡くなることも多かった時代、恵まれない母子や水子たちのために近在の人々が念仏を唱えたからともいう。さらに、昔この橋の近くに刑場があり、役人にひかれた死刑囚が橋を渡るとき必ず念仏を唱えたからともいわれる。上寺とも呼ばれた浄土真宗浄楽寺の参道がこの橋の近くまであり、参詣人が橋上で本堂を拝んで念仏を唱えたから、という説もある。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪(騎西町(編)・騎西町史)

『騎西町史 民俗編――伝説・昔話・妖怪』は、騎西町が編んだ町史民俗編のうち、方言一覧の末尾と第9章「伝説・昔話」を収めたものである。調査協力委員や地域の老人クラブを通じて集めた二十八話で、久伊豆明神(玉敷神社)の獅子、雷電社の雨乞い、和尚の説話、いぼとり地蔵、入定塚、念仏橋、狐やムジナに化かされた話などを、話者名や郷土誌の出典を添えて載せる。章のはじめに伝説と昔話の違いを述べ、神社・寺堂・塚と橋・行事のいわれ・妖怪談の五節に分ける。

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