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一段足りずに終わった鬼の九十九段

所在地秋田県男鹿市
年代不明(伝説)
登場村人と鬼
出典怪談の世界

どんな伝承か

鬼の伝説を並べた章の中で、秋田県男鹿半島の生はげに続けて語られる条である。男鹿半島の神山に鬼が棲み、村の田畑を荒らし回った。村の者は鬼に、一晩のうちに神山へ百の石段を築け、もしできなかったら村に来るな、百の石段ができたら毎年一人ずつ人間を食わせようと約束した。鬼は承知して石段づくりにかかったが、九十九の石段を築いたところで一番鶏が啼き、あと一段というところで挫折した。村びとは鬼をその九十九段の神山に祀った。ただし不浄の女はこの石段を三段までのぼってはならず、のぼれば石に化されるという。祭礼の日に村びとが供える餅を食う鬼の姿が見られるとも伝える。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

怪談の世界(山田野理夫・1978年(昭和53年))

『怪談の世界』は、山田野理夫が昭和五十三年に著した怪談の研究随筆である。遠野での佐々木喜善と柳田国男の出会いから説き起こし、家・山・木・石・道・水・火に現れる妖怪、憑き物、鬼と天狗、生霊・死霊・幽霊の話を、著者の聞き書きや各地の民俗資料、古典・芝居から集め、沖縄の話で結ぶ。章立ては江馬務と柳田国男の妖怪分類を参考にしたもので、民俗学の資料と文学作品の両面から怪談をとらえようとしている。

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鬼石段一番鶏人身御供

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