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赤神山の五鬼と柴燈堂の餅

所在地秋田県男鹿市(本山永禅寺)
年代伝承(時代不詳)
登場ミケン・サカツラ、夫婦の鬼、眼光、首人、押領の三鬼
出典定本柳田国男集 第2巻

どんな伝承か

男鹿のナマハギは、もと赤神山の五人の鬼と関係があったと想像される。修験道には五鬼と名づけて神に仕える善鬼、すなわち護法神があり、それが人間に住して山伏の元祖となったと伝えて、山伏の家も通例は五流に分かれていた。それゆえ男鹿の本山でも五人の鬼を説き立てたのであろうが、男鹿ではミケンとサカツラが夫婦の鬼で、その死後に眼光と首人と押領の三鬼が出て来たと伝えるのは異様である。本山永禅寺の柴燈堂では、毎年正月十五日に山から降りて来る神人に、堂の中央の窓から餅を投げて与えたという。その姿は何人も見ることを許されず、誤って見れば必ずその人に災いがあると言われた。後世の社僧たちがなお山の伝統を承認した痕跡である。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第2巻』は、柳田国男の紀行と旅の随筆を収めた著作集の一巻である。昭和三年一月の自序に続く「雪国の春」や菅江真澄の日記を読み解く文をはじめ、東北の村々の正月、火と炭、浜の暮らしの見聞、「秋風帖」「東国古道記」、昭和十五年十一月の自序を持つ「豆の葉と太陽」などの紀行を並べる。峠や古道、佐渡・五箇山・熊野などの土地を、住む人の暮らしと信仰から見ようとする文が多い。

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