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箱の中の娘を哀れんだシゲヨばあさん

所在地高知県室戸市佐喜浜町尾崎
年代現代
登場高島君枝、安来節の歌い手(レコード)
出典現代民話考 12 写真の怪・文明開化

どんな伝承か

大正末期、高知県室戸市佐喜浜町尾崎(尾崎村)へ、神戸の「鈴木」から林さんという人が来て、立岩山で樟脳をたいていた。村人から「鈴木の大将」と呼ばれたこの人が蓄音機を村に持ち込むと、毎晩十名余りが聞きに集まった。ある夜、シゲヨばあさんが蓄音機を聞きながら「箱の中の娘さんたちをちっと外へ出してやらんと苦しかろうに」と袖を引き、涙を流したという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年))

『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』は、松谷みよ子が一九九六年にまとめた現代民話の資料集で、同シリーズの第十二巻にあたる。雑誌での呼びかけやアンケート、聞き書きで寄せられた話と新聞・雑誌の記事を、心霊写真をめぐる怪異と、明治以降の電信・汽車・電気燈などの新しい文物や流行病に戸惑う人々の話に分けて収める。話例ごとに本文を掲げて各地の類話を分布として並べ、話者や回答者の名と出典を添える。

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