トップ > 高知県の伝承 > 香南市

タイモ畑を回った隣家の主人の魂

所在地高知県香南市
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

乗り物のなかったころ、夜須の人が高知まで歩いて出かけ、帰り着いたのは夜中だった。家に入ろうとしてふと隣の家を見ると、雨戸の節穴から火の玉が出てきて、家の前のタイモ畑をぐるぐる回り、またすっと中へ戻っていく。それが二、三度くり返された。土佐では人が死ぬとき家の棟から火の玉が出ると言い伝えるので、隣で誰か亡くなったと思い、裏へ回って戸を叩いた。寝ぼけ声で出てきた主人は、家には死人も病人もいないが、いまぐっすり眠ってタイモ畑で遊ぶ夢を見ていたと言った。熟睡のあいだに魂が抜け出して遊んでいたのだろうという。

原典より

火の玉となって三、死ぬ前に出歩く魂死ぬ前に出歩く魂四、ぬけ出した魂にものを返すぬけ出した魂にものを返す五、死ぬ時姿などを見せる死ぬ時姿などを見せるあとがき—— 現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。

種別から探す

タイモ畑雨戸の節穴遊ぶ魂

香南市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』の伝承