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チリ津波を十日前から見ていた夢

所在地宮城県牡鹿郡女川町指ヶ浜
年代現代
登場岩崎としゑ、松谷みよ子
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

昭和三十五年五月二十三日のチリ津波の十日ほど前から、慌てて荷物を背負って逃げる夢を毎晩見ていた。前の日には雄勝へ用足しに行く娘に、夢見が悪いから泊まらず帰れと言った。その日は医者の待合でうたた寝しても同じ夢を見たので、晩に娘へ腰紐を枕元に出させた。夜明けに雉が鳴き、水のない堀から海へ水が流れ落ちる音がして起きると、桟橋の沖まで水がからりと引いていた。津波が来ると家人を裏の階段へ上げ、布団や箪笥の引出しを運ばせて難を逃れた。夢の知らせはあるものだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。

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