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墓地で騒いだ火の玉と船の全滅

所在地宮城県牡鹿郡女川町指ヶ浜
年代明治三十五年
登場同右、回答者
出典現代民話考 ― 偽汽車

どんな伝承か

明治三十五年頃、よそから来た人が指ノ浜の共同墓地の向かいの畑を借り、茅を刈って小屋を建て、そこで寝起きして働いていた。すると毎晩、指ノ浜の墓で大勢の人がホイホイホイとはやし、ガヤガヤと話をする声が聞こえた。何事かと小屋から出てみると、墓の上を光り物がヒョイヒョイと飛んでいた。あちらとこちらで声をかけあいながら火の玉が飛び歩くのを見て、不思議に思っていたところ、指ヶ浜の十数戸の家から十三人が乗った船が暗礁に打ち上げられ、一人残らず死んだ。その人たちの魂が、死ぬ前に火の玉になって出たのだろうと語られている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)

松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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