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無人の家の表鬼門に立つ亡友の夢

所在地高知県室戸市佐喜浜町
年代現代
登場—
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

昭和五十年ごろ、高知県室戸市佐喜浜の語り手が体験した話。教員を定年で退いて体を弱くしていた友人が、ふとした病気であっけなく亡くなった。一周忌の法事から三日ほどたった夜、新築した友人の家の表鬼門に友人がぼんやり立ち、せっかく帰ったのに門が閉まっていて入れないと言って、西へとぼとぼ歩き去る夢を見た。その後、友人の母は老人ホームに入り、また夢に友人が現れて、母も妻も家にいないと嘆いた。やがて妻が肺ガンで亡くなり、そのころの三度目の夢で、友人は家が無人になったので帰ってきたと言い、入口のない表鬼門から家の中へすっと消えた。以来、友人の夢は見ていないという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。

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