トップ茨城県の伝承龍ケ崎市

狸が夜空に月を昇らせることがあるのだそうです

所在地茨城県龍ケ崎市
年代現代
登場青木耀子、大窪絢子、記録者
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)
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どんな伝承か

竜ヶ崎市でビリヤード場を営んでいた男の体験。昭和の初め頃、深夜に仕事を終え、同じ敷地内の母屋へ戻ろうと庭を横切ると、母屋の屋根の上に見事な満月が輝いていた。思わず手を合わせて拝み、月の美しさを妻に伝えようと、店の鍵を閉めている妻の方を振り返った。すると驚いたことに、今見ていた月とは反対側にあるビリヤード場の屋根の上にも、もう一つ満月が上っていた。慌てて母屋の上の空を見上げると、先ほどまであった月は跡形もなく消えていたという。狸が尻尾を輪にまるめ、その中心へ息を吹き込むことで月を出現させるのだという言い伝えが、この地に残っている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・1980年代)

松谷みよ子『現代民話考 9 (木霊・蛇)』を小話単位で全406話収録。木霊(木の精・祟る木)や蛇にまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明402話・市区町村判明344話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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