鷺宮の甚兵衛というだけで、どの辺にいた人なんかわかり
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どんな伝承か
鷺宮の甚兵衛という農家の話。自分の家の母屋の下に狸が巣を作り、出入りしているので見ていると、子どもを何匹か連れていた。獣でも親子は同じだろうから、一人で餌を拾って食えるまで面倒を見てやったほうがよかろうと、残飯を床下へやってやると、親狸が子狸に食わせたり自分も食べたりして、ちゃんと育っていった。しばらくして姿を見せなくなり、どこかへ行ったのだろうと言っていると、ある夜、人が来て「甚兵衛さん、ぼた餅を持ってきたから食えや」と起こす。雨戸を開けると狸がいて、戸袋の所にぼた餅が置いてあった。世話をした礼に来たのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・1980年代)
松谷みよ子『現代民話考 9 (木霊・蛇)』を小話単位で全406話収録。木霊(木の精・祟る木)や蛇にまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明402話・市区町村判明344話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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