歯痛が治ると年の数の椿の葉を供える地蔵
どんな伝承か
新田町中島で道が分かれるところに、椿地蔵と呼ばれる地蔵が立っている。御堂は間口が一メートル、奥行きが二メートルほどの大きさで、なかには四〇センチばかりの石像がおさめられている。いつ建てられたものかは分かっていない。昔から、歯を病む者がこの地蔵尊に平癒を願うと、たちどころに治るといわれてきた。痛みが引いたときの礼は決まっていて、椿の葉を自分の年の数だけ糸で綴り合わせ、供えることになっている。椿地蔵という名はここから起こった。なお、これと同じいわれをもつ地蔵が、間米の地内にもあるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
豊明市史 資料編 5 (民俗編)(豊明市史)
『豊明市史 資料編 5 (民俗編)』は、豊明市の市史の資料編のうち、民俗編の第一節「伝説」を抜き出したものである。栄町・沓掛町・大久伝町・新田町などに残る塚・地蔵・観音・清水・古木にまつわる言い伝えを、所在地や大きさ、ご利益とともに記し、旧鎌倉街道沿いの十三塚と狐、二村山の身替わり地蔵、織田信長にちなむ鷺の森などを含む。じゅんてん観音から市場地蔵まで二十一の項目に小見出しを立てる。