朝は立ち晩には倒れる飛脚塚の碑
どんな伝承か
阿野町長根の地内に一基の石碑があった。飛脚塚という。昔、郵便屋すなわち飛脚がここの側を通過しようとすると、オイハギが飛び出してきて、短刀でこれを殺したという。その跡地に建てられたのがこの石碑で、朝は直立しているのに、晩には転んでいたという言い伝えがある。殺された郵便屋の霊が、これを怨んで倒すのだと語られてきた。この碑はのちに阿野町昭和の地内へ移された。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
豊明市史 資料編 5 (民俗編)(豊明市史)
『豊明市史 資料編 5 (民俗編)』は、豊明市の市史の資料編のうち、民俗編の第一節「伝説」を抜き出したものである。栄町・沓掛町・大久伝町・新田町などに残る塚・地蔵・観音・清水・古木にまつわる言い伝えを、所在地や大きさ、ご利益とともに記し、旧鎌倉街道沿いの十三塚と狐、二村山の身替わり地蔵、織田信長にちなむ鷺の森などを含む。じゅんてん観音から市場地蔵まで二十一の項目に小見出しを立てる。