佐久間象山が勧めた沓野の長者箸
どんな伝承か
沓野では白木の箸が作られている。嘉永元年(一八四八年)六月、松代藩の利用掛だった佐久間象山は、広い志賀高原を開いて活かそうと、人の踏み入らない奥山を調べて回った。象山は乱伐を戒める掟を設けて計画的な伐採を指導し、あわせてシラビソやモミを箸の材にすることを思いつき、村の副業として勧めた。これが長者箸の始まりだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第4巻(三)北信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち北信地方の伝説の章を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・沢と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌の順に、条ごとに採集地を添えて短い伝えを並べる。戸隠の鬼女紅葉、黒姫と大沼池の大蛇、久米路橋の人柱、秋山郷の平家伝説など、善光寺平から奥信濃にかけての土地に結びついた話が多い。