ねずみよけの建応寺の庚申さん
どんな伝承か
建応寺の庚申さんは、ねずみよけによく効くとされる。蚕を飼う時期にねずみが出て困ると、繭が二十貫とれたら二十個お供えするのでねずみを出さないでほしいと願をかけ、するとよく聞き入れてくれるという。繭をとり終えてお礼参りに行くときは、約束の繭に麻を一かけ添えて持っていく。麻はこれでねずみの足を縛ってほしいという意味だという。
原典より
蚕の時期に、ねずみが出て困るときには、「繭が二〇貫とれれば、二〇個持ってってあげますから、ねずみを出さないでください」といって、願かけすると、よく聞いてくれる。—— 長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第4巻(三)北信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち北信地方の伝説の章を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・沢と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌の順に、条ごとに採集地を添えて短い伝えを並べる。戸隠の鬼女紅葉、黒姫と大沼池の大蛇、久米路橋の人柱、秋山郷の平家伝説など、善光寺平から奥信濃にかけての土地に結びついた話が多い。