不動に叱られて去った龍
どんな伝承か
九生滝と羽出庭の境に、龍ヶ舟と呼ばれる場所があり、そのそばに龍ヶ淵という淵がある。淵に棲んでいた龍は、九筋に分かれて落ちる滝までやって来て、わが子を遊ばせていたという。ところがこれが不動様の怒りに触れ、龍は激しい雷雨を呼び起こして、どこかへ飛び去ってしまった。龍が飛び立った場所は龍ヶ立と呼ばれていると伝えられる。
原典より
昔、六十才になった老人は、十石山に捨てられた。—— 平田村史 第3巻 (民俗編)(平田村史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
平田村史 第3巻 (民俗編)(平田村史)
『平田村史 第3巻(民俗編)』の昔話と伝説の章から、伝説と世間話の節を抜き出したものである。福島県石川郡平田村の大字・字ごとに、八幡太郎義家や日本武尊にまつわる地名の由来、河童石、姥捨ての十石山、平堂内の大蛇、鶴殺し南兵衛、狐に化かされた村人の話などを収める。阿武隈の山あいの村に残る、石と塚と小さな祠にまつわる伝えが中心である。