神々が集う夜の黒伏龍灯
どんな伝承か
旧暦の正月、五月、九月の十五日の夜、丑三つ時になると、黒伏地蔵権現の東の上方に、高さ三メートルほどもある御神火が立ちのぼる。これを龍灯という。明治のはじめ、黒伏山にこもって修行し法印となった元会津藩士の田畑琳碇が初めて目にした霊現とされ、当時は琳碇に従って拝む参詣者も少なくなかった。龍灯は、各地にまつられた神々が年に三度集まるときに放つ火だといわれ、黒伏山は神々の寄り集う霊場だと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東根市史 別巻 上 (考古・民俗篇)
『東根市史 別巻 上(考古・民俗篇)』の伝説と民話の節を抜き出したものである。山形県東根市の藻が湖と東根・西根の地名、黒伏山の御穴と竜灯、御所山の天狗と甘露水、自牧寺の七妖怪と夢窓国師、マリア観音、若木神社の縁起、大滝の大カツラと乱川の起源、三ッ屋の竜灯や人形渕などの民話を、項目ごとの箇条で収める。