雪の積もらぬ鹿ヶ入と黄金千枚
どんな伝承か
赤工の畑中に、朝日が差し夕日が輝く「かのがへ」の木に黄金千枚がある、という意味の文句が刻まれたものがある。かのがへとは、原市場から中藤へ通じる名栗川の左岸にある鹿ヶ入のことだといい、そこには雪の降る日でも雪が積もることがないという。
原典より
昔、に住む長者が権勢を誇り、扇を以て夕日を呼び戻し強く輝けと呼ぶと日輪は朝日のやうに輝いたために、目も眩み間もなく死亡したといふ。—— 日本伝説名彙2 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙2
柳田國男監修『日本伝説名彙』の後半にあたる部分で、全国の伝説を地物の種類ごとに分けて集めた名彙である。塚の部(糠塚・七人塚・首塚・十三塚など)、坂・峠・山の部、谷・洞の部、屋敷・城趾の部(長者屋敷・朝日長者・白米城など)、祠堂の部(地蔵・薬師・観音・天神・八幡・稲荷・宮など)の各題の下に、府県・郡・村の所在地を頭に置いて各地の伝えを短く並べ、多くの条に出典の郡誌・伝説集の名を添える。